お寺と仏が大好きで、気が付いたら30年近く経過してました。
こんにちは!アラフィフ主婦お寺大好き、仏大好きひろみです。
最初に申し上げておきますが、私はお寺大好きで仏教の考え方や教えが大好きです。
我が家での家族の法事やお葬式などは佛式で執り行っており、宗教は?と聞かれたら仏教の家庭ということになるかと思いますが、日本のほとんどの家庭のそれと同じかと思います。
したがって特定の宗教を信仰していません。
ただ、文化としての仏教にとても興味があり大好きです。以上ご理解いただけると幸いです。
若い女性から年配の方まで、数年前から寺社仏閣での御朱印めぐりが人気のようです。
神社やお寺にでは、通常の御朱印の他に、期間限定のかわいい御朱印がいただけるところも増えてきて今や、旅の楽しみの一つなっているようです。
そんな御朱印めぐり。
私がはじめて御朱印をいただいたのはいつだったのかな?と調べてみました。
場所は兵庫県の須磨寺です。『平家物語 敦盛の最期』で有名です。
平成7年7月15日でした。西暦1995年です。
1995年と言えばWindows95の発売年?!
Windows95が発売される以前、パソコンは専門の人しか扱えないものでした。一般家庭にはまあなかった代物です。
家には代わりにワープロがありました。そういえば、将来の夢が小説家だった友達のSちゃんは高校の入学祝にワープロ買ってもらってたっけ…。
それから、今年で29年!時代は、スマホが一台あればいつでも誰でも世界中に自分の気持ちを発信できる時代に!!こんな時代が来るとは夢にも思っていませんでした。
……話を戻しますねw
1995年。私は当時10代のうら若きピチピチの?女子高生でした。JKです!
女子高生がお寺をめぐって御朱印集め
令和の今、御朱印めぐりがブームといっても、お寺めぐりして御朱印もらうJKは何人くらいいるのかな…?
私語りで恐縮ですが、私がお寺好きになったきっかけについて語らせていただこうと思います。
寺と仏。このくらいまでは、リアルな知り合いに話せますが、仏教の話になると、ん?と少し雲行きが怪しくなり、さらにアニメや漫画の話まで熱く語りだしあかつきには、誰もいなくなりますので、この手の話はこういう場でしか語れないんですよね…。
ということで本人はウキウキモード全開です!!
あなたがもしお寺めぐりが趣味か、仏が好きで、ちょっぴり(いや、だいぶん?)アニメとか漫画が好きでちょっとだけでも興味がありましたら、この後もぜひ最後までお付き合いくださいませ。
私が仏にハマったきっかけ
あなたはアニメが好きですか?
私は小学生のころから漫画とアニメと声優が大好きです!今も好きです!
小学生の私は、お小遣いから毎月アニメ雑誌『アニメディア』を購入。
観たいアニメがテレビ放映されていなければ、レンタルビデオ屋さんに親を連れていって説得、(それでも無い物の方が多かった…泣)聴きたいラジオが放送エリア外なら屋根に上って電波を拾いながら根性で聴く(真冬の深夜放送は命の危険さえ…)それくらいヲタクでした。
そんな小学生時代の私が大好きだったにアニメ!それが、
『天空戦記シュラト』です。
簡単に内容を説明すると、いわゆる今でいうところの異世界転生ものです。
高校生の少年、日高秋亜人(シュラト)がインド仏教の世界で修羅王シュラトという戦士になって戦うという、まあ、なんていうかタツノコプロが制作した聖闘士星矢っぽいテイストのインド神話ベースの物語です。
ヲタク友達の間で、聖闘士星矢派と天空戦記シュラト派で深いこだわりを語り合うなんて夜もありました。ちなみに私は聖闘士星矢も大好きですよ。ギリシャ神話ベースなのにシャカだし、アテナが阿頼耶識…最高ですよ、車田先生!
仏にハマったきっかけ『天空戦記シュラト』
男子高校生のシュラトと幼馴染のガイが異世界に飛ばされて、雷帝インドラという悪いおじさんに石に変えられてしまったヴィシュヌさまっていうめちゃきれいな女神さまを助ける話なんですが、まあ、そこにいろいろ恋愛要素とか人間のゴタゴタした感情とかが絡んできてね…(私の説明なんかよりWikipedia見て)
小学生の私に衝撃だったのは、その変身シーン!
戦う人それぞれが、シャクティーっていう鎧を身にまとって戦うんですが、その変身の時に
「オン ○○ ソワカ」って唱えるんです。
そして、必殺技はそれぞれ
「ナウマク サンマンダ ボダナン ○○ ソワカ…必殺技名!!」って繰り出すんです!
そう、真言タントラです!!
その際、背景に曼荼羅出てきたりして、とにかく、なんか仏教でインド神話ベースの不思議な物語にハマってしまったのです。
このアニメ、キャストもめちゃ豪華です!主役はね、『鬼滅の刃』鬼のボスのあの方です。
そして、4月に念願のリマスター化!!を果たしました!!
Dアニメストアなどの配信サイトでも見られるので興味があればぜひ見ていただきたいです!
『聖伝-RG VEDA-』(せいでん リグ・ヴェーダ)が大人気
時を同じくして漫画『聖伝-RG VEDA-』CLAMP作が連載開始。CLAMPといえばのちに数々の人気作品を生み出す漫画家集団。こちらの作品がデビュー作です。
こちらの作品、古代インドの物語で、こちらもインドの神様いっぱい出てくるんです。こちらの作品アニメ化もしました。
といってもシリーズ作品ではなくてOVAでしたのでさわりの部分だけでしたが、世界観はすごく伝わりました。
ちなみにCLAMPは天空戦記シュラトのCDのジャケットの一部イラストを描いてたりもします。
インド神話に興味を持つように
天空戦記シュラトと聖伝をきっかけにインド神話の神様に興味を持つ小中学時代の私。
時は1980年代~1990年代。
もちろん、ネット検索なんてものは存在しないわけです。
インド神話のことが知りたくて、図書館とか大きな書店に行くたびになんかないか…と探しまくってもなかなか見つけることができませんでした。
やっと見つけたのが、インド神話の神様の写真集みたいな本。
この本をきっかけに基本的なインドの神様くらいはわかるようになり、アジア雑貨屋さんで像の置物を見るたびにガネーシャだ!と反応するようになりましたが、同時に上記2作品は像を避けたのだなというのもわかりましたw
インド神話の神様と日本のお寺に置いてある仏様が共通していると知ったのもこのころです。
雷帝インドラが帝釈天だとか、ブラフマーが梵天だとかそういうやつですね。
インド神話の本よりは当然、日本の仏さまについての本のほうが手に入りやすかったので気が付いた頃にはインド神話の神様も日本の仏さまも好きになっていました。
私がお寺にハマったきっかけ
運命の出会いがここに!
小学生のころから変わらず毎日、漫画とアニメと声優と、インド神話と日本の仏が好きな私が高校生になりました。
高校2年生になると社会の科目選択があります。私は文系クラスに進むので選択科目が日本史か世界史でした。
ここで人生最大の選択が訪れます!そう、日本史にするか?それとも世界史にするか?です。(そこまでかっ?)
インド神話好きの私は世界史を選択するべきか?それとも仏好きの私は日本史を選択するべきか?
迷いに迷っていた夏休み。三者面談で担任の先生が「センター試験受けるんだったら世界史のほうが有利だよ」ってアドバイスしてくれたんです。
そして、私は、迷いながらも「じゃあ…」ということで世界史を選択したのでした。結局、私立大学推薦で行ったのでセンター試験で世界史とか全然無縁だったんだ…先生。
そして、迎えた高2の春。
新しく同じクラスになったNちゃんと私は漫画とアニメが好きだということで意気投合!彼女は文芸部に所属していました。
うちの高校は漫画研究部的な部が存在していなくて、文芸部がその役割を果たしていました。漫画を描く子も小説書く子も文芸部へみたいな感じです。
Nちゃんはお昼休みはそんな文芸部の部室でお弁当を食べているんだとか?
私のヲタレベルが高かったからでしょうか?その友人のNちゃんが「まいみちゃんなら」絶対大丈夫だよ。」と部室に連れて行ってくれたのでした。
余談ですが、私は声優になりたい!という淡い夢を抱いていたので(あなたがもしアニヲタならわかるよね?この気持ち)演劇部に所属していた。
話を戻して、お昼休み文芸部の部室。
生まれて初めて行った場所なのに、なんでか懐かしいような?居心地よすぎな空間に
マジでなじむまで0.5秒ww
私はこの時から卒業までほぼお昼休みは文芸部の部室で過ごしました。
まあ、そんなわけで文芸部。
私の会いたかった人たちはここにいたんだな…と実感。(演劇部意外とヲタク少なかった)
そこで私は人生の3分の2くらいを捧げている、なんなら死ぬまで捧げると誓っている作品に出会ってしまったのです!!
その作品は『炎の蜃気楼』です。
炎の蜃気楼
私は漫画とアニメは大好きだけど、小説を読むのは苦手。
そんな私に、文芸部のKちゃんが激しく進めてきたのが『炎の蜃気楼』という作品。
蜃気楼と書いてミラージュと読みます。
仏好きなら絶対に読んで!!
という猛烈アピールにいやいや読み始めた私。
結果、二日でハマるww
当時は、本編は第一部のクライマックス前。知る人ぞ知る大人気作品が相当な盛り上がりを見せているところだったのです!
集英社コバルト文庫。書店でいっき買いしました。全巻そろってた本屋さんに感謝。
引き換えに無職の女子高生のお財布はすべての札を失いましたが、後悔なんてしてません!これが等価交換ですよね?w
この作品、Wikipediaでは伝奇アクションと書いてありましたが、説明は難しいです。
日本の戦国時代の戦国武将が現代でもう一度戦国時代の戦いをやり直すんですが、その戦国武将たちは転生してるのではなくてその当時から体を変えてそのまま生き続けているっていう設定なんです。
そして、主人公は上杉謙信の養子の有名な上杉景勝。ではなく、上杉景虎。
その景虎が現代の世界では仰木高耶という名前で記憶がないまま生きていて、高校2年生の春に起こったある事件がきっかけで記憶を取り戻して…というところから物語がスタート。
主人公の高耶さんとその仲間たちが上杉夜叉衆という名で、毘沙門天から授かった力で成仏できなかった怨霊(怨将)を調伏するという話なのですが…とにかく壮大です!!
この小説委の作中には、城とか寺とか仏の話が盛だくさんなのです!!
そして、日本のいろんな場所が舞台になるのです。まあ、戦国時代ゆかりの地がメインになるので北海道と沖縄は除外。
となれば、みんな行くよね?聖地巡礼!!
めぐる聖地もすごく多いわけです。当時まだ聖地巡礼という言葉はありませんでしたが、ミラージュツアーという舞台をめぐる旅がでたくさんのファンミラジェンヌの中で流行したました。はい、私もミラジェンヌですw
この作品をきっかけに今までに好きだった仏にお寺と仏教的内容も加わり、寺好き仏好きJK、つまり私が誕生したわけです。
こちらの作品、本編だけでも全47巻。シリーズ全巻で70冊以上あります。読むのにかなり体力使うけど、最近、電子書籍化しましたので本棚スペースの心配は無用です。
アラフィフになり小さい文字を読むのがどんどん苦痛になってきたのと、持っている文庫がだいぶ傷んできているので私にとっても電子書籍化はうれしいです!
漫画化も発売されています。こちらはまだ連載中。
ということで、私は高校2年生の春から作品とのお付き合いです。
激しく後悔した話
小学校高学年から高校1年生まで、インド神話と仏にどっぷり浸かっていた私。
高校2年生の春から仏と寺と仏教にどっぷり浸かった女子高生になりました。
炎の蜃気楼が人生のバイブルと化した瞬間です。
話を少し前の高校1年生の時に戻しますね。
高校1年生の夏の三者面談で社会の科目選択を世界史にした話です。
高校2年生の春。社会の授業が始まりました。そう、世界史です。
インド神話と仏好きな私→仏と寺と仏教が好きな私。
私の意識の全てがドメスティックなんですけど…?
インドから日本に戻って来てるんです!!
に、日本史選択してくべきだった!!!!!!激しく後悔。これ、今でも後悔してる。
この科目選択ミス、この先の進路選択でも足を引っ張ることになるんです…。
仏と寺にハマってさあ、聖地巡礼
女子高校生の寺巡り
好きな漫画作品や本をみんなに進めることをヲタクの世界では布教といいます。
そして、この布教活動、私も頑張りました。
私の熱心な布教活動に根負けした友達は読んでくれてました。
聖地巡礼にも一緒に行ってくれました。
私は兵庫県にに住んでいて、奈良京都あたりは青春18きっぷを使えばお手軽に行けました。
お金のない高校生でもまあなんとか行ける範囲で聖地巡礼、楽しんでました。
そんなお寺巡りをしていたある時。私は納経所が気になり始めたんです。
なんか、掛け軸とか手帳に文字を300円で書いてもらっているあれは何?
時は1990年代後半です。今みたいにググることなんてできない時代ですからね。
よくわからないけど、なんだかすごくありがたい物のような気がする。
私も書いてもらおう!
思い立ったが吉日。私の納経(御朱印を集め)がはじまりました。よく意味も分からずに…。
それ以降、お寺には納経帳(御朱印帳)を必ず持って行くようになりました。
卒業後の進路は?
そうこうしているうちに高校2年生を無事終了。
高校3年生。進路を決める時期が来ました。
当時の私は本気で『炎の蜃気楼』を愛していました。ガチです!!
もう、起きてから寝るまでどんな時も彼らのことが頭から離れません。熱烈に恋してました!!
なので、進路も本気で仏教を学ぼう!!と思っていました。将来は寺の嫁になる!!高野山大学に行きたい。心の内を両親に話しました。
うちの親は冒頭に書いたような普通の家庭の親です。特定の宗教を信仰してません。
おばあちゃんの家には仏壇あるけど、うちにはない。
普通の家です。観光でお寺巡りとかするけど別に…?な家。
ちなみに世代だと思いますが、両親は全く漫画にもアニメにも興味なし。兄も小学生で卒業。
私だけがなんでこんな環境でガチヲタになれたのかは今でもよくわかりません…。
最初は私が寝言を言っていると思っていたのでしょうね…うちの両親、軽くスルー。
高野山大学に行きたい!!と気合を入れてもう一度!!
マジ切れされました…泣。
「お寺の子でもないのにそんなところに行ってどうすんねん!!」
「いや、だからお寺のお坊さんと結婚して、お寺の嫁になる。」
「あほかっ!!!!!怒!!」
ちなみにこの数か月前に、声優になる!という話もほぼ同じ流れでした。デジャヴ…。
両親の反対に抗えない弱い自分。
さらに、私立大学に行くなら家から通えるところという条件を出されてしまいました。
この時点で数学を封印してしまっていた私。行けないよ…国公立大学なんてさ…だって科目足りんやん!
家から通える私立大学?どこにあるの??なにすんの?
悩んだ挙句、文学部の史学科で日本史の勉強をしよう!!
と考えて…馬鹿な私は気づく。
世界史しかしてない!!!!!泣
仕方なく、選択できる条件で文学部の国分学科に進むことになりました。国文で古典ならまだ彼らに近いかと思いまして。
実際、この選択肢は私にとって悪くなかった。
大学で上代文学を専攻した私は日本霊異記とかで彼らのにおいを感じるたびににやにやして幸せを感じることができたので…。ただ就職は厳しかった。
時は流れて…
それから、一応、就職。その後、仕事が嫌になって国外逃亡。そして、なんやかんやで帰国。
将来はお坊さんかガイジンと結婚すると断言しておきながら、気が付いたら普通の日本人の旦那と結婚。子育てしつつ過ぎた毎日…。
気が付けば、30年近く経過。
あの時、女子高生だった私がアラフィフに。子育てはほぼ終わりかけで、自分の子供が大学生と高校生に。
出会ったころから旦那は、私の趣味に全く介入することもなく、子供たちもノータッチ。誰にも干渉されることなく自由にさせてもらってます。なぜか、ここでも家族の中で私だけがガチヲタな件。なんで?
以上が私語りになります。ここまで読んでくださっている方がもしいたら、うれしいけれど申し訳ない気持ちです。あなたの大切なお時間をなんか、ほんと…すいません。ありがとうございます!!
子育てがひと段落した今、自分の生き方を見直してみたら、私ってあのころから核の部分は何も変わってないんだな…と改めて思いました。
ずっと、仏が好き。ずっとお寺が好き。 アニメが好き、漫画が好き、声優が好きw
だったら、この好きな気持ちをこれからもっと大事にして、自分の人生をこの好きで埋め尽くしてみよう!
女子高生の趣味としてはずいぶん周りから浮いていた、御朱印巡りだけど、令和の今、自分の年齢がちょうどいい感じに合ってきた!
知りたいこともネットで調べられる時代。好きなことを知りたいだけ調べてどこまでもとことん追求できる。
これからも仏と寺を好きでいようと思います!